腹部のインナーマッスルを鍛える

 

腹筋は、普通の筋力トレーニングでもよく鍛える場所ですので、よく知られている筋肉です。この腹筋よりもさらにお腹の深いところにあるインナーマッスルが、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群の4つです。

 

この中で横隔膜は呼吸をする時に使うものとして有名ですね。この4つの筋肉がお腹の中で大きな風船のような構造を作り、呼吸をしたり運動を行う時に人体の胴体部分を安定させているのです。

 

実は、腹式呼吸でお腹を動かすことによって、腹部のインナーマッスルを総合的に鍛えることができるのです。それでは床に仰向けに寝て下さい。ヒザは曲げた状態にしておき、腹部の筋肉をリラックスさせておきます。

 

そこまで準備ができたら、空気をおヘソから下腹にかけての部分に送り込むようなイメージをしながら、鼻からゆっくりと空気を吸い込んで下さい。そうしたら、今度はお腹に入った空気をしぼり出すようにして、口から息を吐き切って下さい。

 

このときに注意することは、腹筋に力を入れてお腹をへこまさないようにすることです。しっかり息を吐き終えたら、同じようにまた息を吸って吐いてを繰り返していきます。とにかくリラックスした状態で、自然に呼吸する事が大切です。

 

ただ単に呼吸しているだけというように思われるかも知れませんが、これが呼吸の筋肉を鍛えるための基本的なトレーニングなのです。インナーマッスルのトレーニングには、大きな負荷や強い疲労感はいらない、ということを思い出して下さい。だいたいの目標回数は20~30回で、標準的なセット数は2~3セットです。